手ぐしがNGな理由

前述しましたが、つい手軽なので手ぐしだけで済ませている人もかなり多いようです。スタイリングいらずの無造作ヘアも人気がありますし、ゆるふわアレンジも流行しているわけですが、それもあって手ぐしでヘアセットする人が増えているのでしょう。
しかし、手ぐしだけでお手入れするのと、ヘアブラシを使ってお手入れするのでは、髪と頭皮に与える影響がかなり違ってくることをご存知だったでしょうか?手ぐしだけで髪をケアしていると、髪がダメージを受けやすくなることもあるのです。
まず、手ぐしだけでは頭皮の汚れが取れません。一日を外で過ごしていると、髪も外気にさらされてパサつき、ベタつきを感じたりします。こうした髪表面の汚れを気にする人は多いと思いますが、頭皮まで気にしているでしょうか?
頭皮にも皮脂、垢、ほこり、角質など、毛穴に詰まった汚れがあるのです。頭皮の皮脂腺の数はTゾーンの3倍もあるのですが、頭皮の場合は髪の毛で覆われていて洗いにくい場所ですから、手だけでケアするのでは、やはり汚れが残ってしまうのです。
こうした余分な皮脂が残り、酸化していくと、老化を促進する悪玉菌になって、白髪、抜け毛、頭皮の臭いなどのトラブルの原因になります。頭皮専用ブラシがあるので、これで丁寧にブラッシングすることで、頭皮の汚れを浮かせ、血行を促進し、エイジングの原因になるトラブルを防ぐことができます。
また、髪にはキューティクルという、うろこ状に表面を覆った部分があります。キューティクルを整えるのは、目の細かいブラシです。これで優しくなでるのが効果的です。手ぐしではキューティクルが整わずに紫外線や外気からのダメージを直接髪が受けてしまいます。健やかな髪と頭皮を保つために、日々のヘアブラシでのお手入れが不可欠というわけです。